ニューヨークにて

9月18日
終日ニューヨーク市内を観光。
早朝にホテルからユニオン駅へタクシーで行く。初めてのタクシー。運転手はエチオピア人だった。アムトラックに乗って3時間揺られる。これはアメリカの新幹線だと聞いていたが乗り心地は左右に揺れ日本のとは比較するのは間違っていると思った。料金が往復で安く低所得者が結構利用するらしい。黒人が以外と多かった。論語を読みながら車内で揺られながら時々風景を楽しみながら過ごした。
9時前にニューヨークに着く。ワシントンより色々な人種が多くいる感じがする。地下鉄の駅構内は洞窟にねぐらを掘ったように狭く込み入っていて暑かった。地下鉄に乗ってチェンバー駅に降りた。世界貿易センター跡地を見るためである。崩壊直後より整備されていて以前のビルより大きなビルを建てるそうである。慰霊碑に日本人の名前もあった。そこに飾られている写真を見ると世界貿易センターがいかに周りの建物よりも大きかったのが分る。テロリストもそれはこんな大きな的があるならば狙いたくなる気持ちも分かる。
ニューヨークの摩天楼は自分の巨大さを常にアピールしたく競争するかのように成長したように思える。世界に権勢を誇示するためにも思えるし無遠慮な好奇心から高く建築したようにも思える。竹の子のように勢いよく伸びお隣同士で隣接している。しかし市内には以外と古い教会があった。
国連本部に行く。社会科の教科書にでてくるようにそのまま写真に写っている国連が目の前に現れた。ここが国連か。感動である。ガイドツアーを頼んで安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会などを見学する。ガイドはスイス人で4ヶ国語を喋る男の人であった。国連の機能と役割と歴史。テレビとかでよく映る所を見ると小さい女の子が遊ぶお人形の家のセットのように思える。現実離れしたものが目の前に置かれているので違和感を覚えた。自分は国連職員に質問しようとしたがとっても気後れしてしまって出来ずじまいであった。遅いランチを地下のカフェテリアで食事をした。野菜サンドイッチ。非常に不味かった。鼻を突くようにすっぱく後味が砂利を食べたように凄まじいのである。先輩は羊のチーズかもしれないと言っていた。羊のチーズはとっても酸っぱいのである。同じ席にいた友達に食べさせてみたが見るに耐えない顔つきをしてくれた。廃棄する。国連でこんな事をするなんて気が引けたが私の怒りの方が勝っていた。
三分の一の時間に短縮されたマンハッタンクルーズに揺られたり、タイムズスクウエアにも足をはこんだ。タイムズスクウエアは新宿のように人ごみだらけで思うように前に進むことができない。初めて見るその場所は大きな広告がそこかしこに展示させられ音と映像で客目を引き付ける。おもちゃ箱をひっくり返したようである。人の活気がある。日本料理屋、サッポロでチキンカツ定食を食べる。三日ぶりのご飯に舌鼓を打つ。少々料金は高く8ドルであった。
帰りの電車では疲れてしまい眠ってしまった。深夜のタクシーに乗る。タクシー乗り場に列ができ警察の人や駅員が各地域に行く人を募って相乗りをさせている。大きく怒鳴っているように叫ぶので驚く。深夜タクシーは危険で変な所に連れて行かれる可能性があるので警戒していたがタクシーの運転手はそんなに悪い人ではなかった。彼はサッカーが好きである。エチオピア人。運賃をぼられる可能性があったのだが総額12ドルであって安心した。